屋久島ー後編ー

大変です。
屋久島を訪れた者の最大のイベントである、縄文杉と白谷雲水峡、
どちらも網羅したにもかかわらず、肝心の写真が、今見直すとものすごいピント。
ド近眼の人が撮ったようにしか見えないものばかり。哀しい限りです。
前から私の一眼レフの調子がおかしく、
便利この上ないオート機能が一切使えなくなってしまったので
ここ数年はマニュアルモードでかなりプロっぽくピントも合わせられるようになっていたのですが、
ついに本格的にレンズが壊れたようです。
見えてるピントとぜんぜん違って撮れてしまうので、
もう勘でしかピントを合わせられないのです。
まあこの旅行で新たにカメラ購入したので、
熊本以降からは最新オート機能でビシっと撮れているのですが、
せっかくの大自然をピンぼけ写真でご了承ください。
それでも選りすぐりのまあまあ見られる写真をピックアップしたつもりです。

屋久島3日目。
朝4時起き、4時半のバスに乗って縄文杉へ行きます。
なんと彼は、この屋久島が人生初のトレッキング。
なので「大変?疲れる?」など聞いてきてとっても気弱な様子。
なんせ往復8時間ですから、時間だけでもなかなかの疲労は予測できます。
私としても久しぶりの山なので、少し体力が心配なくらいです。
「この縄文杉のコースは行かなきゃ今回の旅の意味無いよ。遂にもののけに会えるよ。」
と、気の乗らない彼のやる気をなんとか出させて臨みます。

この早朝バスでしか日帰りで縄文杉を堪能できないってのが屋久島のすごいところ。
バスの他の乗組員も、眠い顔ながらに若干気合い入ってる様子。
私たち含め、外国人率ははやくも高いです。
9月に入ったばかりのシーズンオフでこの人なので、
夏場はさらに大変だったと思われます。

その行きのバスで、ひとりで来ていたノルウェー人の青年が
最後お金支払う時に「小銭ないです…カードで払えますか?」と
ナメたことを言っているので、見ていられなく、私が代わりに払いました。
4時半のバスのあとは6時発の登山口行きバスに乗り換えます。
ここでも私が親のように料金肩代わり。
まあ私もいろんな海外でこういう親切されてきているので、お返しです。

ノルウェーくんは22歳の建築科の学生で、日本語話せないけど日本大好き。
映画もののけ姫はまだ見たことないそうですが、まったくガイドに頼らず
こんな屋久島まで来られたのはすごいことです。
外人ってそんな人ばかりなのでもう驚かないけど。
最新映画「風立ちぬ」もすでに見たそうで、
「ぜんぜん話わかんなかったけど、映像はすごいキレイだった」
と美大生っぽい発言。私だってまだ見てないのにー。

彼と私とノルウェーくんで、縄文杉までのトロッコ道を歩くことになりました。
久々の英語も意外とすらすら話せるのは、ついこの間までアヌシーで
テキサスの女の子と話したりしたからかしら?
歩いてると、夜が明けます。
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朝方に川沿いを歩くなんて、久々のトレッキングに私の胸は踊ります。
強いて言えば、彼とノルウェーくんの歩くペースがやたら速いので、
「私そんなにはやく歩けないよー」と嘆いたりしたほど。
縄文杉に辿り着くまでも、いろいろな前座の杉があり、たのしめます。
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気づけば私たちは早々に出発していた日本人チームを次々に追い越し、
ほぼ先頭で歩いていることに気づきました。この速さは一体…。
これ以上のペースは私の足が壊れそう。
彼に「疲れない?大丈夫?」と尋ねたところ「ぜんぜん平気。もっと速くてもいい」
と、初トレッキングで彼は見事才能を覚醒してしまったようです。

長かった平坦なトロッコ道が終わり、いよいよ崖伝いに歩くやや難関コースです。
私はのぼりのほうが得意。しかし上りが辛いというよりは、
濡れた岩場で足を滑らすのに注意するため、筋肉が緊張したような感じになるのが
大変に思われます。
そんな高速ペースで、いよいよ御大に到着したのは10時。
大きさよりは、森の深淵に佇む崇高さってところでしょうか。
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記念撮影もさながら、いよいよ雨が降ってきたので、お昼ごはんです。
周りの人は前日に予約した弁当を食べているのが定番のようですが、
私は前日に自分でおにぎり作りましたよ。じゃことしそ昆布味。
もちろんノルウェーくんにもあげて、本当にありがとうと感謝されました。
おにぎりを食すのは2度目だそうで、彼のお兄さんの彼女がアメリカと日本のハーフだそうで、
その彼女に一度作ってもらったことがあるそう。

さて下山です。
道を譲ってもらったり、折り返しコースで登山特有の挨拶
「すいませーん」「こんにちわー」「ありがとうございまーす」
みたいのが何度もあるため、彼もノルウェーくんも、この3つのフレーズは
アクセント含め完璧にマスターしてしまいました。

途中の白谷雲水峡への分岐点で、ノルウェーくんは敢えてハードなコースを行き
そのまま歩いて宿まで帰る(お金無いから)と言い張るので、
そこまで言うなら、とついに彼とお別れ。グッドラックしか言えませんでした。
彼も体力的にはぜんぜん行けそうな感じでしたが、わたしのほうが疲れたので
白谷雲水峡は明日行くことに。もう若くないしね。体力温存。
日本人ぽく、山登りのあとは温泉ってことで、バスを途中下車して
宿からいちばん近い温泉へ。
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このしなびた感がたまりません。
めちゃくちゃ小さい湯船でしたが、湯質がものすごい良い!!!
彼も私もぬるめ派なので、ここが私は屋久島一お気に入りでした。

宿に戻る直前、いつも夕方頃に井戸端会議をしているであろうおばさん団体が
「あらーもう縄文杉から戻ってきたの?早いわねえ若い人は」と声かけられる。
なんで縄文杉とわかったのかは謎ですが、山登りっぽい格好などしていないのに。
「天気がよかったので気持ちよかったです」と無難に答えました。
彼は「アリガトゴザイマース」とまだ山登り気分で答えていました。
それにしても、今回縄文杉に登ってびっくりしたことがあります。
山登りを目指すみなさんの格好。いでたちです。
はりきりすぎやしませんか?山雑誌から抜け出してきたような完全装備。
私も彼もノルウェー人も、カッパ以外は至って普段着でしたが、
日帰り登山であんな装備ははっきり言って大袈裟です。
あの装備だと長野の5日間連泊連峰登山くらいですよ。

さて、翌日は遅めに起きて11時くらいに白谷雲水峡到着。
また掘建小屋レンタカーで車借りました。
昨日よりは時間もかからないコースなので油断していましたが、
普通にここも登山です。しかし、昨日より格段に絶景です。
ピントが合ってないのが口惜しい。
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何を隠そう私も大のもののけ姫ファンなので、この絶景は涙モノです。
ここはさすがに彼も感動していたようで、写真撮りまくりでした。
私は昨日の疲れからか足が若干痛むので、無理せずゆっくり歩きました。
この雲水峡のメインは太鼓岩という岩らしいので、そこ目指して登ります。
私たちは11時というかなり遅い時間に出発したにもかかわらず、
気づけばすべての客を追い越し、またしてもトップバッターに立とうとしている
恐るべしハイペース。やっぱり白人の体力ってものすごいんですね。全然違う。

で、太鼓岩到着。
ここは、あの山犬モロがアシタカに「黙れ小僧!」って言うところではありませんか!
とは言っても岩が映ってないので、この風景からじゃわかりませんね。
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すごい眺めいいよ!と彼を崖ギリギリまで誘いますが、
彼はそういう場所は怖いため、絶対近寄ってきません。
同じようなオーストラリア人と日本人カップルが岩の上にいて、
オーストラリアの旦那さんは穏やかそうに休んでいるけれど、
明らかに絶壁に近づかないようにしているのがわかりました。

下山は霧が出てきて、よりもののけ姫っぽい。
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お腹が空いたので車で島内を彷徨います。
お目当てのお店もお休みで、開いていたところにテキトーに入りました。
私はみそかつ丼なるものを注文。あえて日本在住時に食べなかったものを食べたい。
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そのうちものすごいスコールみたいな雨もザザーっと降って、
運転中だったので怖かったけど、ここが南国であることを感じました。
後で聞いた話だと、屋久島はとにかく雨が多い島だそうで、そう考えると
私たちが居た4日間はかなり天気に恵まれたのだと思います。

最後レンタカーを返す時に、彼が信号が赤になったにもかかわらず右折したので、
私が「うわ!」みたいなフランス語を発すると、めちゃめちゃ怒り出し、
ケンカになりました。お互い疲れてたし、ついに勃発という感じです。
この日に限らず、今思うと運転中はなにかとぴりぴりしやすかったです。
私も知らない道をカーナビと照らし合わせてナビしているので
「あれ〜このへんで曲がるはずなんだけど〜、ってここだわ今ココ右!」
みたいなことがよく起こりました。大変ですね。

屋久島フェリーへ乗る帰り道、彼が道端に落ちてるマスコット人形を見つけ、
それを旅行中ずっとリュックに付けていたのが、なんだかおもしろかったです。
これがヘンなキャラだったらすぐ止めさせたけど、ノンタンだったから許す。
今ならキャラものを素直にかわいいと思える自分がいるのです。

次は移動して大分県。
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# by uncoblicco | 2013-10-21 02:26 | EU旅行


世界中の自然の音や日常の音を録音して廻り、チェロの音と合わせた作品を作ってたのは過去の話。うんこ記録も終了。現在アフリカ目指してパリ在住。


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