屋久島ー前編ー

3年ぶりの日本です。
正確に言うと、お金がなくて帰れなかったというのが本音でもありますが。
それなのに実家に帰るわけでもなく、3週間も未開の地、九州旅です。
しかしながら、外国に住んでいながら日本の知らない町を旅するというのは
なんとも不思議な感じがしておもしろそうだと前から思っていたのです。
実際やってみて、想像以上に違和感の連続で、日本と外国と区切る境目のグレーゾーンが
私の中でかなりあやふやになりました。
言葉や風習もしかり、私の3年間の日本無知の溝もあったと思いますが、
「え、こんなんだっけ?」みたいなことが幾度となくあったので、
ある意味外国を旅行するのとさほど変わらない体験でした。

そして今回の旅行の最大にして最難関だったのが、フランス人連れ。
ついに恋人を連れての2人旅のはじまりです。
相方のテンションの変化や、日本のこんなところに注目するんだ!みたいな
外人ならではの視点は、同行していてかなり興味深かったです。
興味深すぎて、私まで外国人になったかのような感覚で旅行したほどです。
実際まったく日本人に見られなかったしね。

さて、福岡空港にはけっこう夜に着いたので、夜ごはんが食べられるか心配でしたが、
福岡の都会度は知らないけど、さすがに夜中までやってる食事屋さんは
探せばどこかにはあるだろうと相方に説明し、入国審査。
地方空港ということもあってか、成田では私はパスポートのスタンプの数の異常さから
常に止められ、捜査犬まで出てくるのですが、3年ぶりでもそんなことはありませんでした。
しかし、相方が捕まってしまいました。
用心深い性格のため、いろいろな薬をかなりの量所持していたからです。
おもしろくて私は笑ってしまいましたが、けっこう時間がかかってしまい、
空港から市内までわずか2駅で行ける素晴らしい立地の福岡にもかかわらず、
宿に着いたのは23時。

祇園地区の大正時代からある建物という素晴らしい旅館に泊まったのですが、
「門限と公衆浴場は0時までです。」と日本っぽい決まりを告げられ、
急いでお風呂に入りました。
相方は部屋ももちろんですが、備え付けの浴衣がたいそう気に入ったようです。
ピンぼけしてますが、部屋の中庭の写真だけかろうじて撮ってました。
a0054625_61526.jpg


もう夜遅いので、仕方なくごはん屋さんは諦め、近くのコンビニで済ませることに。
初日からコンビニか〜と少々がっくりでしたが、実際ファミマに入ってみて
私もですが、相方の瞳孔もガンガンに開きまくりました!
こんなにコンビニが新鮮に見えるなんて!
陳列の美しいこと!なんかよくわかんないけど買いたいものばっかり!
けっきょくおにぎり(もちろん明太子)、ごぼうサラダ、豆乳、あと朝ごはん用の
クリームパン、フルーツゼリー、トッポなどのおやつ類を買ったのですが、
相方のはしゃぎようはすごかったです。
彼は缶コーヒーに着目し「この種類の違いは何?」と聞いてくるのです。
私も日本で缶コーヒーなんて飲んだこと無いので、かなりプレッシャーな質問でしたが
必死で日本語を解読し、なんかちょっと砂糖入ってるとか、後味すっきり(キレの説明)
とか、濃く焙煎してるとかあるみたいよ、などテキトーに説明。

そしてそして、そのおにぎりの美味しいこと!!!
今までコンビニのおにぎりの丸いほう(海苔がぱりぱりじゃないほう)
は、なんか美味しくなさそうな気がして避けていたのですが、
今回は明太子味が丸しか無かったので買ってみたのですが、
この丸のほうの手作り感が、ものすごくレベル高い!
つーかお米がぜんっぜん違う!パリで私はどんなお米を食べていたのだろうか?
こんな美味しいものが100円ちょっとで入手できるなんて…。
まさか私も、コンビニでここまで感動するとは思いもしなかったので、
これからの日本旅行が少し心配になったほどです。

翌日は午前中に青春18きっぷ購入や日本の銀行の貯金引き出しなど諸手続きを済ませ、
午後からいっきに鹿児島まで高速バスで行き、そのまま夕方の船に乗り、屋久島です。
途中熊本のドライブインでトイレ休憩があったのですが、
私がトイレに行ってる隙に、相方がなんか屋台で買い物してる…!
「からし蓮根」と書かれた揚げもの。初耳です。
相方は「ちょっとマスタード多すぎない?」と言っていましたが、
たぶんこれはこういう食べものなのだろう、と私は察しました。
ちなみに蓮根はフランスには無いので、蓮根の説明もなかなか苦労しました。
私的には、トピナンブールというキクイモに味が似ていると思っているので、
そんな説明しました。

鹿児島なんて地方都市でも都心はけっこう都会でびっくりしました。
ちなみに福岡天神の高速バス乗り場もすごかった!
全国どこでも網羅できるんですねえ。アメリカのグレイハウンドを思い出す。
中央駅から船乗り場までは、近いようでけっこう遠く、
タクシーまで使うハメになりました。こんな貨物船です。
a0054625_6211959.jpg


日本に着いて早々、九州大陸を離れ、島です。
しかし島に着けば海がある、という2人の思いを胸に、船は進みます。
8月は仕事づくめでまったく夏気分を味わえなかったので、せめてキレイな海が見たい。
ちなみにこの時点で台風が来ている情報なんてまったく知りませんでしたが、
まあ運がよかったとしか言いようが無いです。

屋久島には午前中に着き、まだチェックインできないので、
荷物だけ置いて、さっそくバスでビーチへ。
a0054625_626047.jpg


が、残念なことにすでに海開きは終了〜。
台風が来ていることもあいまって、ここでは泳げないみたい。
"海の家でかき氷"がミッションだった私の願いは早くも終わりました。
気持ちを切り替えて、周囲を観光。
a0054625_629511.jpg

a0054625_630717.jpg
a0054625_6294020.jpg


さっそくヤクザルやヤクシカにも会えて感動しました。
明日は雨らしいので、大人しくレンタカーを借りて島内観光することにして、
とりあえず宿に戻って一息。
宿の周りの光景も、日本の田舎に来た感存分で素晴らしい。
今見ても涙出そうです。
a0054625_6333037.jpg
a0054625_633819.jpg


近くの農協で買い物をして、この宿では毎晩ごはんを作ることを決意。
なんたって鹿児島のご当地食材をありったけ使えるのですから。
お米、魚、しょうゆ、乾物などはりきって買いました。
ここでも相方がビールコーナーで興奮。
「こんなに種類あるけど、どう違うの?」と。
私もビールなんて飲まないので説明に苦しむし、
私が住んでた頃にも無かった新しいビールが続々出ていて
わけわかんないので、缶に書かれている情報のみを頼りに通訳。
彼は英語で書かれた「clear」が気になったようで(唯一読めるから)、
「何がクリアなの?」と突っ込んでくるので、黄色いのと青いのの2つを比較し
「泡がすごいクリームなのと、もういっこは…よくわかんないけどとにかくさわやか!」
みたいな説明をしたような気がします。

翌日は近所の掘建小屋が事務所になっている、いかにも安そうなレンタカー会社で
車を借りて、島ドライブ。
昨日のビーチよりもキレイというウミガメの産卵が見られるビーチへ。
a0054625_6421670.jpg


キレイはキレイなんだけど、風が強い…。
しかし掘建小屋レンタカーのおじさんたちはさすがに地元民。
「あー今雲が西から東に動いてるから、雨は中央の山に当たって東側に降るから、
 西廻りで行ったほうがいいよ。雲の流れよく見てね。」と
ものすごいカッコイイアドバイス。さすがだわー。
そのおじさんの助言通り、雲は危ういけど雨には当たらない状況下、
屋久島きってのドライブポイントへ。
こんな感じです。
a0054625_6494888.jpg


ここ、1時間は居られるなー。
対向車が来ても、一向によけようとしない根性座った猿&鹿たち。
ここの道が大自然でとっても素敵な車窓なのですが、
やたら獣道+道幅が狭く、対向車が来るたびに
最高の運転テクを駆使しなければならないのです。
こういう時、運転が得意な人との旅行はラクチンだなーと思いました。
ありがたや。

ちょうど島を半周したポイントが、海中温泉という
干潮の時の2時間だけ温泉が現れるという露天風呂で、
「干潮がいつかわからないけど、一応行ってみる?」と
軽い気持ちで車を降りて見てみたのですが、ちょうどまさに
温泉に入ってる人が2、3人居たので「どうする?」と立ち往生していると、
側から外国人の若者男女たちがドヤドヤと入ってきて、
すぐさまその場でスッポンポンになって温泉に飛び込んでいくので、
「じゃあうちらも入ろるか?」ってことになり、便乗しました。
a0054625_658060.jpg


彼らも私たちの入浴シーンをバチバチ写真に撮っていたので、おあいこです。
他には日本人のおじさん、フランス人おばさん2名、とこのスイス人若者5名と
私たち、というほぼ外国人が占める海中温泉。まあ日本人は躊躇するわな。

スイス人のひとりが私の刺青を見て
「日本では刺青が入ってると温泉に入れないって聞いたけど」
と尋ねてくるので「私ヤクザじゃないし、大丈夫だよ〜」と
日本人代表として軽〜く答えてしまいました。
スイス人の女の子のひとりが、タンポン付けて入浴しているのを発見してしまい、
思いっきりヒモが出ていました。もう、なんでもいいんですね、若いって。外人って。
意外と湯質もよく、やっぱり屋外の入浴は格別です。

お昼はついに、念願のお寿司!
うまい〜!
a0054625_763197.jpg


夜ごはんは彼の要望に応え、キムチ奴、海藻サラダ(あまみ醤油ドレッシング)、
きんぴらごぼう(フランス語で「salsifis」サルシフィという言葉がなかなかでてこなかった)
メインは忘れたけどたぶん焼き鯖の炊き込みごはん。
a0054625_23571071.jpg


後編へつづきます。
[PR]
# by uncoblicco | 2013-10-18 07:06 | EU旅行


世界中の自然の音や日常の音を録音して廻り、チェロの音と合わせた作品を作ってたのは過去の話。うんこ記録も終了。現在アフリカ目指してパリ在住。


by uncoblicco

プロフィールを見る
画像一覧

カテゴリ

パリの日々
音について
本日のうんこ
EU旅行
2005
2006
2007

ライフログ


Bitches Brew


津軽


日々ごはん〈1〉


テルミン演奏のすべて ~クララ・ロックモア&リディア・カヴィナ~


タッチ Original Song 1


麦ふみクーツェ


ベンゴ


既にそこにあるもの

フォロー中のブログ

映画ストラット
ツレツレクサ。 in L...

その他のジャンル

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

海外生活
旅行家・冒険家

画像一覧